■はじめに

 学校週5日制は、「子どものたちの生活全体を見直し、ゆとりのある生活の中で、子どもたちが個性を生かしながら豊かな自己実現を図ることができる」ことを目的に、文部科学省によって、平成4年9月から月1回、平成7年4月からは月2回という形で段階的に実施されてきました。

 平成8年には中央教育審議会の答申により、「子どもたちにゆとりを確保する中で、学校・家庭・地域社会が相互に連携しつつ、生活体験、社会体験や自然体験など様々な活動を経験させ、自ら学び自ら考える力や豊かな人間性などの生きる力を育む」ために、完全学校週5日制の実施が提言され、 これを受けて平成14年度から完全学校週5日制が始まっています。

 そして、完全学校週5日制時代には、各学校が「ゆとり」の中で「特色ある教育」を展開するために、「総合的な学習の時間」が本格的に実施されるようになりました。この「総合的な学習の時間」は、国が一律に内容を示していないために、学 校が創意工夫して提供しなければなりません。例えば、自然体験やボランティア活動などの社会体験など体験的な学習、異年齢集団による学習、地域の人々の参加による 学習等です。
 また、地域の自然や施設を積極的に生かした学習も有力なカリキュラムです。ここに、地域の文化施設利用の必然性があるのです。

 そこで、本章で取り上げた「科学館」等のような文化施設では、施設の特徴や内容を使って、社会体験や自然体験を可能とする総合的な学習の場づくりを独自あるいは学校等との連携で進めています。
 始まったばかりの学校週5日制、まだ混乱もあるようですが、科学館を例にその活用の実情について報告しています。

  ■野外博物館 北海道開拓の村
  ■長崎 出島復元整備事業・西側5棟が先行オープン
  ■札幌市青少年科学館
  ■あすたむらんど徳島


「レジャーパークの最新動向」詳細へ

ライン


トップ